母親というものは
『母親というのもは』 葉 祥明
この本には私が母に伝えたくても照れくさくて
表現できなかった思いがたくさん詰まっていました。
「母さん・・・」
辛い時
思わず つぶやく
それは 決して
恥ずかしいことじゃない
全ての人の
心の真実
苦しい時や悲しい時、なぜか口から出てしまう 「おかあさん」と。
深い愛情を注ぎ続け、一度として見返りを求めない母。
まさにこれが『無償の愛』だと身を持って教えてくれている母。
自分が母親になり、ムスメの反抗期に私へ発せられる言葉や態度に
何度も傷つき胸が痛みました。
私もムスメと同じ歳の頃、母の教育を否定するような主張をして
ひどい言葉を言ってしまったのですが、自分も同じ経験をし
母をとても傷つけてしまったと、ひしひしと感じ,今更ながらに悔やまれます。
今になって思えば全て私にとって良かれと思っての助言が
どうしてあんなに煩わしく感じてしまったのでしょう?
「そういう年頃だった」と言ってしまえばそれまでですが
母が胸を痛めていたのは紛れも無い事実です。
きっと、眠れない夜もあったでしょう。
私は母の子で本当に良かったけれど
母は私なんかで良かったのかな?
「たいした親孝行もできなくてごめんね。」
そう言う私に
「あなたが幸せに暮らしていること以上の親孝行は無いのよ」
だったら私は 少しは親孝行できているのかな?
今日は母の日です。
「母は何が欲しいのかな?どんな物を贈ったら喜ぶかしら?」
毎年考えてはプレゼントを選びます。
だけど、自分が親になってみてわかりました。
胸の中の思いが綴られたカード一枚が
何よりも嬉しかったりするのです。
たとえそれが たった一行であったとしても
一生の宝物になるのです。
あえてプレゼントをしてくれなくても
毎日の日常で一瞬でも感謝の気持ちが湧いた時に
それを言葉にしてくれたら何よりも嬉しかったりするものです。
「ありがとう」という言葉だけで、じゅうぶん満たされるのです。
母親というものは無欲なものです
我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれることを
心の底から願います
どんな高価な贈り物より
我が子の優しいひと言で
じゅうぶんすぎる程幸せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから
母親を泣かすのは
この世で一番いけないことなのです
葉 祥明
いつか母への感謝の気持ちを手紙に全て綴って送るつもりです。
私がどれだけ母のことが大好きかを、きちんと伝えなくては・・・。
気が遠くなるほどの長い手紙になりそうですが・・・。
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