選ぶ権利
夜の街を彩るクリスマスイルミネーションを見るのが大好きです。
でも昨年は震災後、そして今年は選挙前という事もあり
きらびやかに輝く光をどこか複雑な思いで見てしまう自分もいます。
あんなにたくさんの電気を使っちゃうと電力が不足して
電気代が上がったり原発再稼働につながらないのかしら?
いくらLEDと言っても電気は電気。
選挙でも脱原発だの卒原発だのと言われていますが
原発を廃止すれば今まで以上の節電は必至になりますよね?
だいたい、地震大国の日本に原子力発電所をぼこぼこと50基以上も作ってしまったのは
国家の大罪であり、ましてや活断層の上に建てるなんて自殺行為。
そのツケが今になって回って来て福島が犠牲になってしまった。
今回の選挙でも各代表が今後の原発について熱く語っていたわけですが
どの番組でも党の代表に政策の上澄み部分だけしか語れないような流れで
いつもいつも同じような内容になってしまい見ている側にとっては
たいして参考にもなりませんでした。
国民は政策の細部にまでを教えてもらえなければ選べません。
原発を廃止して代わりのエネルギーに移行する為に必要な国家予算は
どれほどなのか?企業や各家庭が抱えなければならない負担は?
使用済み燃料は?電気代の高騰は免れない?
10年後までに原発は廃止しますと言われても、その方法や
国民が背負うリスクは当選後に考えるの?
もっともっと細かく知りたい。
なのにどうして具体的に提示してはくれないのでしょうか?
選挙とは国民が政治に意思表示ができる数少ないチャンスであるのに
リスクを示唆せずして投票を促すなんてインチキ商法にひっかかる消費者の気分です。
なんかもう本当に見くびられてるなと感じます。
原発うんぬん言うのであれば被ばくに関する公約も提示してほしかった。
放射能汚染の危険は、原発が立地している限り稼働、停止に関係なく
今後数十年は続きます。
その間に想定外の災害が来ることも否めません。
常に被ばくの危険と隣り合わせの国なのだから
国家で被ばく対策に取り組んでもらわなければ困ります。
12党の公約の中には「本当にそうなったら良いよね~、でも本当に出来るの?」
という内容が多く並び、まさに絵に描いた餅。
有権者の「どこに入れたら良いのかわからない」という声が多いのも頷けます。
短い選挙戦の間に新党が現れたりくっついたり離れたりで
戸惑いましたが街頭演説をしている立候補者の方に
直接わからない事をいくつか質問したら丁寧に説明してくれたので
疑問点が少しだけすっきりしました。
前日まで本当に迷いに迷ってやっと決めることができました。
立候補者と直接話せる機会なんてそんなに無いけど
とても大事だなと実感しました。
それにしても腑に落ちないのは選挙のCM。
あれって必要ですか?あれって税金ですよね?
テレビやネットで繰り返し流れた自民、民主の2つのCMを作るために
広告代理店に支払ったお金はたぶん何十億。
そのお金があったら復興に回してほしかった。
被災地にたまにしか行かない私が「あまり変わっていない」って感じるほど
進んでいないのはどうしてですか?
予算が無いわけではないですよね?
国民を甘く見ないでね という選挙結果が出る事を祈ってます。
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